3分でわかるKMCT

グローバルに展開する銅管・加工品メーカーとして、
技術力や供給体制の強化を図りながら
国内外の市場・顧客ニーズにお応えしているKMCT。
そんな当社の特長や強み、成長戦略を紹介します。

  • Story 1 企業のルーツ
  • Story 2 製品と市場
  • Story 3 高度な“素材技術力”
  • Story 4 独自の“加工技術力”
  • Story 5 生産供給体制
  • Story 6 ビジョンと戦略

Story 1 企業のルーツ

2004年、(株)神戸製鋼所と三菱マテリアル(株)の銅管事業が合併して誕生。

KMCTは、2004年4月、縮小する国内市場と拡大する東南アジア市場に対応するため、(株)神戸製鋼所と三菱マテリアル(株)の銅管部門の統合により、(株)コベルコ マテリアル銅管として誕生した会社です。 生産拠点として日本、タイ、マレーシアに展開し、以来、成長する海外市場に対応するため生産能力増強を図ってきました。

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Story 2 製品と市場

銅管・加工品を中心に幅広い産業・社会を支える 製品を開発・提供

銅は、熱伝導性、耐食性、抗菌性、加工性に優れるという特性を有しています。こうした特徴を活かし、銅管・加工品は私たちの身近な暮らしの中で幅広く使用されています。

例えばエアコン。エアコンの室外機・室内機には、熱交換性能を追求し専用設計された高性能内面溝付銅管が用いられており、当社の主力製品となっています。また、室外機と室内機をつなぐ配管にも、施工性に優れた銅管が使用されています。さらに銅管は、冷凍用、建築用、給湯用、電子機器用など広範な分野で活躍しています。

こうした社会の幅広いニーズに応えるため、当社では多種多様な銅管・加工品の開発生産に取り組んでいます。

製品と市場の説明図

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Story 3 高度な“素材技術力”

銅合金管のパイオニアとして銅の新しい可能性を追求

当社は、歴史の中で培ってきた高度な素材技術を駆使して、時代とともに変化する市場ニーズに応える新たな銅管製品の開発に取り組んでいます。

例えば近年、地球温暖化がクローズアップされる中で、ヒートポンプや自動販売機などの「冷媒」としてこれまでのフロンに変わり、二酸化炭素のような自然冷媒が使われるようになりました。自然冷媒は、高い圧力で使用されるための厚肉銅管が必要となります。一方、コスト面からはより薄い銅管が求められます。

当社は、各研究提携機関との連携のもと研究開発に継続的に取り組み、薄肉化に成功し、銅の持つ優れた加工性を維持できる画期的な高強度合金管を開発しました。従来の銅管より強度が高まるため高度な生産技術が要求されますが、研究開発、製造、品質保証、設備部門が一体となって取り組み、量産化にも成功。また、各種耐食銅合金の製品化によって、使用機器や配管の信頼性を向上させました。

これからも当社は、銅合金管の世界におけるパイオニアとして、銅の新しい可能性を求め、常に銅管・加工品業界をリードし続けていきます。

Cu(銅)+Co(コバルト)=耐熱性・強度アップ、Cu(銅)+Sn(スズ)=強度アップ

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Story 4 独自の“加工技術力”

長年培った経験と技術に基づく高度な加工技術を強みに

まざまな加工を施した銅管の写真

グループ内のマザー工場でもある秦野工場は、1979年に世界で一早く内面溝付管の量産に成功しました。こうした高度な加工技術力は今日に至るまで脈々と受け継がれています。

近年では、細く薄い銅管へのニーズが高まる中で、求められる製造技術も高度化しています。例えば、エアコン向けの内面溝付銅管は、エアコンの小型化・省エネ性能向上に伴い小径化、薄肉化が進んでいます。細いものでは直径数ミリの製品を生産しており、製造工程の中で一本の管の長さは数キロにも及びます。

これらの生産には、溶解工程から包装工程に至るまで、多様な技術・知識・知見が必要であり、当社が長年培ってきた豊富な経験が活かされています。これからも品質・生産性向上のための製造技術、設備技術開発に取り組み、より良いものをより安く、そしてより早くお客様に提供できるよう、進化し続けています。

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Story 5 生産供給体制

日本、タイに生産拠点を設け、需要が高まる新興国ニーズに応える

世界各地域の経済成長や省エネや環境ニーズの高まりを受けて、銅管・加工品の世界的な需要は拡大しています。当社ではこの状況に対応すべく、早くから海外に進出。成長市場の近くに生産・販売拠点を展開しています。

国内生産拠点は2拠点です。
秦野工場は、溶解工程から管製造・加工工程まで一貫した生産設備を持ち、空調冷凍用、建築用、電子機器用など、さまざまな用途の銅管を生産しています。研究開発部門を有し、当社グループのマザー工場としての役割も担います。

門司メタルプロダクツ事業部門司工場は、熱交換器用銅合金管、鋼鋳造用チューブモールド、複合線材、溝付き二重管式熱交換器など、特徴ある技術力のある製品を生産し、造船・石油化学・発電所・鉄鋼など多岐に渡るインフラを支えています。

海外生産拠点は2拠点です。
KMCTタイランドは、秦野工場同様、溶解工程からの一貫工場で、アジアのみならず、中近東、ヨーロッパなどにも製品を輸出するグローバル拠点となっています。

Sambo Pipingタイランドは、空調に組み込まれる銅管加工品、パーツ類を製造しています。

グループ合わせた年間生産能力は約10万トン。これは、世界の銅管メーカーの中でも有数の生産規模です。

生産供給体制の説明図

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Story 6 ビジョンと戦略

第2の創業へ

2021年、古河電気工業㈱が行っていた銅管事業の一部を譲り受け、当社秦野工場への譲渡設備の移管を完了させました。

そして2022年4月、当社は神戸製鋼グループを離れて㈱丸の内キャピタルの傘下に入ると同時に、「株式会社KMCT」へ社名を変更しました。新社名の由来は、“Keep Moving forward with Copper Tube” ~銅管とともに進化し続ける~。

続いて2022年7月、門司メタルプロダクツ(株)、およびSambo Shindoタイランド社(その後 Sambo Pipingタイランドに社名変更)を子会社化し、さらに2023年1月、門司メタルプロダクツ(株)を吸収合併して門司メタルプロダクツ事業部を発足させ、グループとしての事業競争力を強化しています。海外では2023年12月にKMCTマレーシア社を閉鎖し、KMCTタイランドに一部生産を移管しました。

KMCTグループは、日本発の銅管・加工品メーカーとして、最高水準の技術を追求し、価値ある製品をお届けすることで、皆さまの期待に応え続けます。

銅管事業の戦略

Europa 欧州市場における戦略 高級機種を中心としたエアコン市場の拡大が見込まれています。高品質・高性能な銅管を、タイ・マレーシアの2生産拠点から供給していきます。 Asia アジア市場における戦略 アジア市場では、中級・普及機種のエアコン市場が急拡大しています。この需要の拡大に応えるべく、秦野・タイ・マレーシアの3極生産拠点から、高品質・高性能銅管の供給を続けていきます。