研究開発

研究開発テーマ

「製品の高性能、高機能化」と「材料の革新」そして「生産技術の高度化」。
従来のコア技術に加え、将来の技術動向を見極めながらこれらの技術を融合し
お客様ニーズにお応えする高機能・高品質な銅管の開発に努めます。

3つの研究開発テーマ

  • 銅合金管は、銅に別の金属を添加することで、優れた加工性を保持しつつ強度や耐食性を向上させるなどの特性改良を施したものです。当社は、自然冷媒への移行など、時代の要請に先んじた銅合金管を開発し、その量産化にも業界でいち早く成功。銅管肉厚の薄肉化を提案し、社会やお客さまの課題解決に貢献しています。
  • 内面溝付銅管は、内面に微細な溝を成形して熱伝導率をより高めた伝熱管で、エアコンなどの熱交換器に広く使われています。当社内面溝付銅管は、機器の高効率化を実現し、省エネルギー化で社会に貢献しています。
  • 加工管は、内面に加えて外面にも複雑な溝を成形することで、主に大型の冷凍機器に使用される高性能な伝熱管です。当社は、機器の特性に応じたさまざまな伝熱管を提案し、大型冷凍空調機の性能向上に貢献しています。
TECHNO-COLUMN 「銅合金管」のパイオニア、KMCT “冷媒の高圧化”と“銅価の高騰”を背景に高まる「銅合金管」への期待

冷凍空調用の銅管には、長年、強度や加工性、耐食性に優れる「りん脱酸銅管」が使われてきました。しかし、銅管を取り巻く環境は大きな変化を遂げています。

1つには、地球環境保全への意識が高まるなかで、従来のフロン冷媒から代替フロン、さらには自然冷媒である二酸化炭素への転換が進んでいます。二酸化炭素はフロンに比べて作動圧力が高いことから、銅管の肉厚を厚くして強度を高める必要性が生じてきました。また一方では、銅価格の高騰によって、冷凍空調機器の価格を圧迫しており銅の使用量を抑制した銅管が求められています。また、さまざまな環境で使用される銅管にとって、特定の環境によっては、高い耐食性が必要とされることもあります。

当社は、これら社会の要請にいち早く応えるべく、時代に先んじて「銅合金管」の開発に注力。その成果として、微量の元素を添加することで銅管の強度・耐熱性や耐食性を向上させる新しい技術分野を切り拓いてきました。

現在では、薄肉・軽量化、高い信頼性と加工性を実現させながら「りん脱酸銅管」の長所を引き継いで製造できる銅合金管の開発に成功し、主力製品の1つとなっています。また、高度な生産技術が要求される銅合金管の量産化も業界に先駆けて実現し、お客さまの期待に応える提案につなげています。

「銅合金管」開発の背景の説明図

KMCTが取り扱う銅合金管

合金種一覧

名 称 機能 特徴
高強度 MA5J 高強度性 微量なCoを添加、析出硬化による強度アップ
KHRT 耐熱・高強度性 Snの固溶強化による耐熱強度の向上
HRS35LT 耐熱・高強度性 Coの析出硬化による耐熱強度アップ
高耐食 ピコレス 耐孔食性
耐スケール付着性
上水のⅡ型孔食対策
(Ⅰ型孔食には被覆銅管で低残留カーボン処理品)
スケール付着問題の対策
KALT 耐蟻の巣状腐食性 有機酸系腐食媒による蟻の巣状腐食に効果
耐スケール
付着
KESCAF 耐スケール付着性 スケール付着対策特化品

組成

名 称 化学成分(wt%)
Cu P Co Sn Zr Zn Ni Mn
MA5J 99.90
以上
0.020 ~ 0.040 0.040 ~ 0.050
KHRT 99.20
以上
0.015 ~ 0.040 0.58 ~ 0.72
HRS35LT 99.40
以上
0.046 ~ 0.062 0.16 ~ 0.21 0.07 ~ 0.12 0.02 ~ 0.10 0.02 ~ 0.06
ピコレス 99.55
以上
0.015 ~ 0.040 0.24 ~ 0.30 0.03 ~ 0.05
KALT 残部 0.004 ~ 0.012 0.80 ~ 1.20
KESCAF 詳細内容はお問い合わせください。
  • お問い合わせ先:秦野工場 品質保証室・研究室
  • TEL. 0463-82-3111
    FAX. 0463-83-1920